ゴルフができないほどの腰痛。原因は『生き残るための工夫』だった
「腰が痛くて、ゴルフができないんです」
あるシングルプレーヤーのお客様が、私のもとを訪れた。
彼の悩みは、腰痛だった。
ラウンド後に痛むだけでなく、時にはゴルフができないほどの痛み。
「このままでは、ゴルフを続けられない」
彼は本気で悩んでいた。
Sportsbox 3Dが見つけた原因
私は、彼のスイングをSportsbox 3Dで測定した。
そして、原因がすぐに見つかった。
サイドベント(側屈):47°
プロの平均が25〜35°程度であることを考えると、これは明らかに過度だった。
インパクト時に、右肩が極端に下がっている。
体幹が大きく右に傾いている。
このサイドベントが、彼の腰に過度な負担をかけていた。
でも、それは彼なりの『生き残るための工夫』だった
ここで重要なのは、この動きは必ずしも悪い動きではないということだ。
彼がなぜ、こんなに大きくサイドベントしていたのか?
理由は3つあった。
1. 腰椎の可動制限
彼は、腰椎の可動域に制限があった。
そのため、ダウンスイングで十分にターン(回転)ができない。
本来なら体を回転させてインパクトを迎えるべきなのに、回転できない。
だから、傾くことでターンを代償していた。
2. 極端なフックグリップ
彼のグリップは、極端なフックグリップだった。
フックグリップは、フェースが閉じやすい。
そのまま打てば、ボールは左に引っかかる。
だから、彼は右肩を極端に下げることで、フェースを打ち消していた。
3. まっすぐ飛ばすための工夫
彼は、シングルプレーヤーだ。
ボールをまっすぐ飛ばすために、自分なりの工夫をしてきた。
腰椎の制限、フックグリップ、右肩を下げる動き。
これらは、彼が「生き残るための工夫」だった。
その結果、シングルまで上達した。
でも、その代償が腰痛だった。
実は、私自身も腰痛に悩んだことがある。
だから、彼の気持ちがとてもよくわかった。
ゴルフをしたいのに、できない。
スイングするたびに、腰が痛む。
この苦しみは、経験した人にしかわからない。
だから、私は彼にこう伝えた。
「一緒に、原因を解決しましょう。」
改善プロセス:グリップと左サイドの使い方
彼としっかり話し合った結果、2つのことを変えることにした。
1. グリップを少し変更
極端なフックグリップを、少しだけニュートラルに近づけた。
完全に変えるのではなく、少しだけ。
これだけで、右肩を極端に下げる必要がなくなった。
2. 左サイドの使い方を変更
ダウンスイングでの左サイドの使い方を変えた。
傾くのではなく、回転する。
腰椎の可動制限はあるが、足圧に変更で回転する方法を見つけた。
これにより、フェイクターンから、本物のターンへ。
結果:サイドベント47°→35°
改善後、再度Sportsbox 3Dで測定した。
サイドベント:35°
12°の改善。
これは、数字以上に大きな変化だった。
腰痛が消えた
まず、彼の腰痛が劇的に改善した。
「ゴルフができないほどの痛み」が消えた。
ラウンド後も、痛みがほとんどない。
クラブパスも改善
サイドベントが減ったことで、クラブパスも変わった。
以前は、過度なインサイドアウトだった。
これも、右肩を下げる動きの影響だった。
改善後は、クラブパスが適正な範囲に収まった。
クラブ競技で優勝
そして、彼は目標にしていたクラブ競技で優勝した。
腰痛がなくなり、スイングが安定し、自信を持ってプレーできた。
彼は言った。
「ゴルフが、また楽しくなりました。」
プロも悩んでいる:ウィル・ザラトリス、ダビド・プイグ
実は、プロゴルファーの中にも、腰痛に悩む選手は多い。
ウィル・ザラトリス(Will Zalatoris):腰痛で長期離脱
ダビド・プイグ(David Puig):腰痛に悩み続けている
彼らも、過度なサイドベントや特定の動きが原因だと言われている。
プロでも、腰痛は深刻な問題だ。
必ずしも悪い動きではない。でも、痛みがあるなら変えるべき
ここで強調したいのは、過度なサイドベントが必ずしも悪いわけではないということ。
実際、彼はその動きでシングルプレーヤーになった。
ボールを曲げずに、スコアを作ってきた。
でも、痛みがあるなら、変えるべきだ。
ゴルフは、長く楽しむスポーツだ。
腰を壊してまで、続ける必要はない。
あなたの工夫が、あなたを苦しめていないか?
もしかしたら、あなたも同じかもしれない。
まっすぐ飛ばすために、自分なりの工夫をしている。
スライスを防ぐために、特定の動きをしている。
それは、あなたなりの「生き残るための工夫」だ。
でも、その工夫が、あなたの体を苦しめていないか?
腰痛、肩の痛み、肘の痛み。
それは、もしかしたらスイングが原因かもしれない。
データで原因を見つける
私は、Sportsbox 3Dを使って、彼のスイングを測定した。
だから、サイドベント47°という原因を見つけられた。
データがなければ、見えなかった。
「もっと腰を回せ」とか、「柔軟性が足りない」とか、的外れなアドバイスをしていたかもしれない。
でも、データがあったから、本当の原因が見つかった。
まとめ:痛みを我慢しない。データで原因を見つける
ゴルフで腰痛に悩んでいるなら、まずは原因を見つけよう。
あなたの「生き残るための工夫」が、あなたを苦しめているかもしれない。
でも、それは悪いことじゃない。
ただ、変えるべき時が来たというだけだ。
Sportsbox 3D、Trackman、Catalystなどのテクノロジーを使えば、原因は必ず見つかる。
そして、改善できる。
腰痛を我慢しながらゴルフをするのではなく、痛みなくゴルフを楽しむ。
それが、データ駆動型レッスンの力だ。