こんにちは、ぶっ飛び力学の山崎壱鉱(いっこう)です。
中上級者向けの飛距離アップ専門のコーチとして活動しています。
「もっとヘッドスピードを上げないと…」
「筋トレをしてパワーをつけないと飛ばない…」
もしあなたがそう思い込んでいるなら、少しだけ手を止めて聞いてください。
実は、飛距離を決める要素の中で、パワーはすべてではありません。
もっと重要で、もっと即効性のある要素があります。
それは、アタックアングル(入射角)です。
信じられないかもしれませんが、ヘッドスピードが全く同じでも、この「角度」が違うだけでキャリーが最大30ヤードも変わります。
これは感覚論ではありません。
世界最高峰の弾道測定器『Trackman』が示した、動かしがたい事実です。
少し具体的なデータを見てみましょう。
例えば、一般的なアマチュア男性のヘッドスピード(約40m/s)で打ったとします。
もし、上から打ち込む「ダウンブロー(-5度)」で打った場合、キャリーは191ヤードです。
しかし、これを下から突き上げる「アッパーブロー(+5度)」に変えるだけで、キャリーは214ヤードに伸びます。
その差、なんと23ヤード。
ヘッドスピードは1m/sも上がっていないのに、打ち方(角度)を変えただけで、2番手も3番手も飛ぶようになります。
さらに、ヘッドスピードが速い人ほどこの差は広がり、最大で30ヤードもの「ボーナス」が生まれます。
なぜ、これほどの差がつくのでしょうか。
理由はシンプルです。
ドライバーにおいて「上から叩く(ダウンブロー)」は、自らブレーキをかけているようなものだからです。
ダウンブローで打つと、ボールに強烈なバックスピンがかかり、打球が吹き上がって失速してしまいます。
これでは、せっかくのパワーが空回りして終わってしまいます。
逆に、アッパーブロー(プラスの角度)で捉えることができれば、スピン量は適正に抑えられ、高い打ち出し角でビッグキャリーを生むことができます。
「高弾道・低スピン」という、飛ばしの黄金条件が整うわけです。
世界のトッププロたちは、当然この事実を知っています。
あのブライソン・デシャンボーやロリー・マキロイは、「+6度」前後を目指して打っています。

彼らのようなパワーヒッターでさえ、角度を徹底的に管理して、1ヤードでも遠くへ飛ばそうとしています。
ドラコン選手に至っては、さらに極端な「+8度」以上で打つことも珍しくありません。
では、多くのアマチュアゴルファーはどうでしょうか。
残念ながら、多くの人が「マイナス値(ダウンブロー)」になっています。
今どき「ドライバーをダウンブローで打て」なんて教えるコーチはいません。
それでも、なぜか勝手にダウンブローになってしまっている人が非常に多いです。
実は飛ばなかった過去の私自身もそうでした。
決して上から叩きつけようと意識していたわけではありません。
自分では「レベルか、少しアッパーに振っているつもり」でした。
しかし、実際にデータを測ってみると、無情にも数値はマイナスを示していました。
「つもり」と「現実」には、これほど大きなズレがあります。
でも、安心してください。
アタックアングルは変えられます。
セットアップや体重配分、軌道を少し調整するだけで、マイナスだった数値をプラスに変えることは十分に可能です。
ただし、一つだけ絶対に必要なことがあります。
それは、「自分の数値を正確に知ること」です。
感覚は平気で嘘をつきますが、数字は嘘をつきません。
あなたの飛距離が伸びないのは、パワー不足でも才能不足でもない可能性があります。
ただ、無意識のうちに「角度」で損をしているだけかもしれません。
私のレッスンでは、感覚や勘に頼らず、TrackmanやSportsboxなどの精密機器を使ってあなたの現在地(アタックアングル)を明確にします。
もしかしたらあなたのスイングは、アタックアングルを変えるだけで+30ヤードの飛び代が眠っているかもしれません。