脳をダマして飛ばす。「神経」の覚醒
こんにちは、ぶっ飛び力学の山崎壱鉱(いっこう)です。
中上級者向けの飛距離アップ専門のコーチとして活動しています。
スイングの形はだいぶ整ってきた。 理論も頭に入っている。
それなのに、あと一歩ヘッドスピードが上がらない……。
そんなふうに感じたことはありませんか?
実はその原因、筋肉の量やスイングの形ではなく、 「神経の眠り」にあるかもしれません。
そこで今回ご紹介するのが、 「オーバースピードトレーニング」という練習法です。
これは簡単に言うと、 重いものと軽いものを交互に振るトレーニングで、 「脳のリミッターを強制的に解除して、神経の伝達速度を書き換える」ために行います。
「なぜ、わざわざそんなことをするの?」 「飛距離を伸ばすには筋トレをしてパワーをつければいいんじゃないの?」 そう思われるかもしれません。
ここで、車の運転をイメージしてみてください。
いくらフェラーリのような大排気量のエンジン(=筋肉)を積んでいても、 車載コンピューター(=神経)が 「時速40kmまでしか出しちゃダメ!」と 制限をかけていたらどうでしょうか?
アクセルをどれだけ踏み込んでも、 それ以上速く走ることはできませんよね。
私たち人間の脳も、これと同じことをしています。
どれだけヘッドスピードを上げようとしても、 そのスピードに体が慣れていないと「これ以上速く動くと怪我をするかもしれない」と、 脳は無意識にブレーキをかけてしまいます。
だからこそ、ただ筋肉を太くするだけでは不十分です。
脳というコンピューターに 「もっと速く動いても大丈夫だよ」と教え込み、 設定速度そのものを引き上げる必要があります。
そのために重要なのが、オーバースピードトレーニングです。
このトレーニングでは、 ご自身のドライバーよりも「軽いもの」と「重いもの」を交互に振っていきます。
軽いものを振ると、 脳は「あれ、僕の体ってこんなに速く動けるんだ!」と驚き、 リミッターを解除しようとします。 逆に重いものを振ることで、 速い動きの中でも身体が崩れないよう、出力の安定性を確保します。
これには、あなたのドライバー重量に対して 「何パーセントの重さが最適か」という明確な指標(黄金比)が存在します。
ただ、ここで一つだけ注意点があります。
私は、ただ闇雲に速く振るだけの練習には反対です。
これまでお伝えしてきた 「力の連鎖(キネティックチェーン)」が整っていない状態で、 無理やりスピードだけ上げようとするとどうなるか。
身体は「これ以上やると壊れる!」と危険を察知して、 さらに強いブレーキをかけてしまいます。 最悪の場合、怪我にもつながりかねません。
「効率的な動きのルート」という正しい設計図があって初めて、 脳は安心してリミッターを外すことができます。
そこだけは注意が必要ですが、 ヘッドスピードを上げるために大事な練習なのでぜひやってみてください。
飛距離を伸ばすために、 ジムに通って何ヶ月も筋トレをする必要はありません。
神経系への刺激なら、 その場でヘッドスピードが変わる感覚を味わうことができます。
眠っている神経を叩き起こし、 あなたの中に眠る「本来のスピード」を解放してみませんか?
あなたの本当の限界は、まだまだ先にあります。
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