動画を見て練習しているのに、変わらない。次に見直したいこと。

こんにちは、中上級者向け飛距離アップ専門コーチ ぶっ飛び力学研究所の山崎壱鉱です。
昨日は「腰を回す」。今日は「腕を振る」。どちらの解説も納得できるのに、打席に立つと何を意識すればよいか分からなくなる。熱心に学んでいる方ほど、こんな状態になることがあります。
動画から学べることは、たくさんあります。ただ、ひとつだけ画面の向こうからは分からないことがあります。その説明が、今のあなたの課題に合っているかどうかです。
正しい説明でも、自分の順番とは限らない
たとえば、打点が安定していないときと、打点はそろっていても弾道に課題があるとき。同じ「飛ばない」という悩みでも、確かめたいことは違います。
新しい説明に出会うたびに意識することを増やすと、何が効いたのか、何が合わなかったのかが分かりにくくなります。上達のために集めた知識が、打つ直前の迷いになる。それは、もったいないことです。
25年続けた方にも、想像と違う原因があった
ゴルフ歴25年の坂中様は、受講後のインタビューで「自分が考えていた原因とは、全く違いました」と話してくださいました。印象に残った指導として挙がったのは、構えたときの体重配分や、地面から受ける力の使い方でした。
ここで受け取ってほしいのは、「全員、坂中様と同じ構えにしましょう」ということではありません。長く練習してきた人でも、自分で思っていた課題と、実際に見直したところが違う場合があるということです。
次の練習は、問いをひとつ持っていく
私からの提案は、練習する前に「今日は何を確かめるのか」を一文で書くことです。たとえば、「打点のばらつきを減らせるか」。最初から、スイングの全部を直そうとしなくて大丈夫です。
- 普段の状態を残す。同じクラブで、いつもの球筋や打点を確認する。
- 変えることをひとつ決める。新しい意識を何個も同時に足さない。
- 何が変わったかを見る。手応えだけでなく、打点・球筋・計測値など、最初に決めた項目で比べる。
1球だけのナイスショットで「これだ」と決めず、その後も同じ傾向が続くかを見る。反対に、うまくいかなかったときも、「自分には才能がない」で終わらせず、何を変えると何が起きたかを残す。その記録が、次の相談の材料になります。
データの価値は、練習が決まることにある
3D解析の画面に数値が並んでいるだけでは、次の1球は変わりません。見えた動きをどう解釈し、何から練習するか。その間をつなぐのが、コーチの仕事だと思っています。
だから私が目指すのは、「たくさん教わった」と感じるレッスンだけではありません。受講後に、何を確かめながら練習するかが分かること。知識が、自分の動きにつながっていくことです。
今の練習を否定する必要はありません。積み重ねてきたものを生かすために、一度、課題の順番を整理してみませんか。
坂中様の発言は公開済みのご本人インタビューに基づきます。練習の進め方は山崎の指導方針としての提案です。
