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【台中レポート③】速く振ることと、身体を壊さないこと

こんにちは、ぶっ飛び力学の山崎壱鉱(いっこう)です。

台湾の台中で受けた「米国長打マスター講座」の話も、 今回で最終回です。

1回目は足の裏、2回目はグリップ。講座が 「スイングの基礎はこの2箇所である」と結論づけた、 その2つの接点について書いてきました。

最終回は、この講座で私がいちばん重く受け取ったことを書きます。 飛距離の数字ではありません。

▼55歳の数字

Eddie さんは現在55歳です。

TrackMan の計測でヘッドスピード 64.8m/s(145mph)、 ボール初速 96.1m/s。 47歳のときに世界長打ツアーのオープン部門で史上最年長優勝をして いて、そのときの記録は480ヤードです。

数字だけでも十分ですが、資料が強調していたのはそこでは ありませんでした。

40年間の高い水準の競技生活で、 背中・首・肩・股関節の痛みや怪我が一度も発生しなかった。

講座が繰り返し使っていたのは Longevity という言葉です。 長く続けられること。速度・効率・運動長寿の3つが 同時に成り立っていることが、 この講座の主張の根拠になっていました。

速く振ることと身体を壊さないことは、 本来トレードオフに見えます。それが両立している実例が 目の前にいる、というのが、 6時間座っていていちばん大きかったことです。

▼ただし、肘は壊している

その話に関連して、怪我の話が出ました。

オーバースピードトレーニングという練習があります。軽い棒を 全力で振って、ヘッドスピードそのものを上げていく方法です。

エディさん自身が、これをやり込んで肘を痛めています。

さきほど、40年間ノーケガという話を書きました。資料の記述を 正確に引くと、そこに並んでいるのは背中・首・肩・股関節です。 肘は入っていません。

理由の説明はこうでした。インパクトがなかったからだ、と。

ボールを打てば、必ず衝撃が来ます。身体はその衝撃を 受け止める準備をします。ところが、当たるものが何もない棒を いくら振っても、備える機会がありません。備えないまま、 速く振る動作だけを繰り返す。その負担が、どこかに出ます。

だから素振り棒にはインパクトがなければならない、というのが エディさんの考えでした。マッハ3やスタックの名前も挙がりました。

▼私の立場

ここは、エディさんの見解として書いています。私自身は、 これらの道具を否定しません。

速さそのものを上げる道具として、それぞれに意味が あると考えています。実際、私も参考にしてきました。

ただ、エディさんの指摘は無視できないとも思っています。 インパクトのない振り方だけを積み上げれば、衝撃に備える機会が ないまま速さだけが上がっていく。これは理屈として通っています。

どちらか一方を選ぶ話ではなく、速さを上げる練習と、衝撃を 受け止める練習を分けて考える。今の私の立場はここです。

▼これからのレッスンで

足の裏について話す量は、増えると思います。

地面の使い方はこれまでも伝えてきましたが、どこを意識して もらうかの解像度が、行く前と後で変わりました。 グリップと握力についても、伝え方を組み直します。

まだ整理しきれていない部分もあるので、しばらく自分で試してから 落とし込みます。

▼最後に

3回にわたって読んでいただき、ありがとうございました。

50ページの資料には、まだ書ききれていない内容が たくさんあります。質問があれば、レッスンのときに聞いてください。

▼ブログでこの記事を読む https://ikko-yamazaki.com/blog/taichung-3-longevity

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