© ぶっ飛び力学 / 山崎壱鉱
HOMEブログ ノウハウ
ノウハウ

【台中レポート③】速く振ることと、身体を壊さないこと

【台中レポート③】速く振ることと、身体を壊さないこと

こんにちは、中上級者向け飛距離アップ専門コーチ ぶっ飛び力学研究所の山崎壱鉱です。

台湾の台中で受けた「米国長打マスター講座」の話も、今回で最終回です。

1回目は足の裏2回目はグリップ。講座が「スイングの基礎はこの2箇所である」と結論づけた、その2つの接点について書いてきました。

最終回は、この講座で私がいちばん重く受け取ったことを書きます。飛距離の数字ではありません。

55歳の数字

Eddie さんは現在55歳です。

DATA

TrackMan の計測でヘッドスピード 64.8m/s(145mph)ボール初速 96.1m/s。47歳のときに世界長打ツアーのオープン部門で史上最年長優勝をしていて、そのときの記録は480ヤードです。

会場に置かれていたエディ・フェルナンデス選手のキャディバッグ
会場に置かれていた本人のバッグ。この日は目の前で実際に打つところも見せてもらいました

数字だけでも十分ですが、資料が強調していたのはそこではありませんでした。

40年間の高い水準の競技生活で、背中・首・肩・股関節の痛みや怪我が一度も発生しなかった。

講座が繰り返し使っていたのは Longevity という言葉です。長く続けられること。速度・効率・運動長寿の3つが同時に成り立っていることが、この講座の主張の根拠になっていました。

速く振ることと身体を壊さないことは、本来トレードオフに見えます。それが両立している実例が目の前にいる、というのが、6時間座っていていちばん大きかったことです。

ただし、肘は壊している

その話に関連して、怪我の話が出ました。

オーバースピードトレーニングという練習があります。軽い棒を全力で振って、ヘッドスピードそのものを上げていく方法です。

エディさん自身が、これをやり込んで肘を痛めています。

さきほど、40年間ノーケガという話を書きました。資料の記述を正確に引くと、そこに並んでいるのは背中・首・肩・股関節です。肘は入っていません。

理由の説明はこうでした。インパクトがなかったからだ、と。

配布資料に載っていたスイングの連続写真
50ページの資料には、スイングの写真と解説がびっしり並んでいました

ボールを打てば、必ず衝撃が来ます。身体はその衝撃を受け止める準備をします。ところが、当たるものが何もない棒をいくら振っても、備える機会がありません。備えないまま、速く振る動作だけを繰り返す。その負担が、どこかに出ます。

だから素振り棒にはインパクトがなければならない、というのがエディさんの考えでした。マッハ3やスタックの名前も挙がりました。

私の立場

ここは、エディさんの見解として書いています。私自身は、これらの道具を否定しません。

速さそのものを上げる道具として、それぞれに意味があると考えています。実際、私も参考にしてきました。

ただ、エディさんの指摘は無視できないとも思っています。インパクトのない振り方だけを積み上げれば、衝撃に備える機会がないまま速さだけが上がっていく。これは理屈として通っています。

どちらか一方を選ぶ話ではなく、速さを上げる練習と、衝撃を受け止める練習を分けて考える。今の私の立場はここです。

これからのレッスンで

足の裏について話す量は、増えると思います。

地面の使い方はこれまでも伝えてきましたが、どこを意識してもらうかの解像度が、行く前と後で変わりました。グリップと握力についても、伝え方を組み直します。

まだ整理しきれていない部分もあるので、しばらく自分で試してから落とし込みます。

最後に

3回にわたって読んでいただき、ありがとうございました。

50ページの資料には、まだ書ききれていない内容がたくさんあります。質問があれば、レッスンのときに聞いてください。

\ 無料・約2分 /

あなたの飛距離、あと何ヤード眠っている?

7つの質問で、スイングのエネルギー漏れと伸びしろを診断します。

無料で飛距離ポテンシャル診断を受けるメールアドレスの登録のみ
山崎壱鉱
山崎 壱鉱飛距離アップ専門コーチ
「ぶっ飛び力学」主宰。最先端のゴルフバイオメカニクスに基づき、科学的に飛距離を伸ばす方法を指導。平均飛距離+30ヤード。ドラコン日本チャンピオンや全米女子オープン出場プロをはじめ、多数のアマチュアを指導。キャリー230y→300y超。
プロフィールを詳しく見る →
← ブログ一覧へ戻る