飛距離は才能ではありません。後天的スキルです。
こんにちは、中上級者向け飛距離アップ専門コーチ ぶっ飛び力学研究所の山崎壱鉱です。
同じ組の人に、毎ホール置いていかれる。自分は思い切り振っているのに、相手は軽く振っているように見える。そんなとき、「もともとの才能が違うんだろうな」と思いたくなることがあります。
でも、その一言で自分の飛距離に線を引くのは、まだ早いです。私自身、ドライバーのキャリーは230ヤードから305ヤードへ変わりました。キャリーとは、転がった距離を含めず、ボールが空中を飛んで着地するまでの距離です。
私の記録がそのまま誰にでも当てはまるわけではありません。それでも「今の飛距離が、自分の可能性のすべてではなかった」という経験は、私が教えるうえでの出発点になっています。
「飛ばす」を、3つの技術に分けてみる
飛距離をひとつの才能として見ると、何を練習すればいいのか分からなくなります。私は、まず分けて考えてほしいと思っています。
- クラブを速く動かす。身体とクラブの動きのつながりを見直す。
- その速さを、ボールの速さへ変える。打点やインパクトの状態を確かめる。
- ボールの速さを、飛ぶ弾道へつなげる。打ち出す角度とスピンを確かめる。
弾道計測器のTrackManも、打ち出し角とスピンの適切な組み合わせは、クラブスピードやボールスピードに応じて考えると説明しています。全員が同じ数値を目指せばよい、という話ではありません。
「もっと速く振る」ことが課題なのか。それとも、すでに出せている速さを飛距離に生かせていないのか。そこが分かると、練習することが具体的になります。
きれいなスイングと、飛距離を同じ方向へ
飛距離を伸ばしたい。でも、今のスイングや方向性は崩したくない。その気持ちは、とても自然です。
だから私は、飛んだ1球だけで終わりにしたくありません。身体とクラブがどう動き、その結果、打点や球筋がどう変わったか。一緒に確かめていく。その積み重ねの先に、流れのあるスイングと、コースで使える飛距離を目指します。
飛距離・見た目・安定性は、いつでも自動的にそろうわけではありません。だからこそ、3つを同時に育てることを、最初から練習の目的にするのです。
「後天的スキル」は、全員同じになるという意味ではない
体格や身体の状態には個人差があります。それを無視して、誰でも同じ距離まで飛ばせるとは言えません。
私が伝えたいのは、その人が持っている条件のなかで、まだ学べることがあるということ。打ち方、動きのつながり、ボールへの伝え方。見直せる項目があるうちは、年齢や才能だけで結論を出したくないのです。
50代のお客様やシニアプロの実例もまとめています。年齢を重ねてから飛距離を磨いた人たちの話も、ぜひ読んでみてください。
次の練習では、「どこに伸びしろがあるか」を問う
「今日も飛ばなかった」で練習を終える代わりに、速さなのか、当たり方なのか、弾道なのかを考えてみる。計測できる環境があれば、キャリーと左右のばらつきも一緒に残してみてください。
自分では切り分けにくいところを、映像やデータで確かめ、一人ひとりの練習へ落とし込む。それが、私のレッスンで大切にしていることです。
参考:TrackMan「Launch Angle」。飛距離の記録は個人の結果で、同じ成果を保証するものではありません。
