53歳でキャリア最高飛距離。ハリントンに学ぶ飛距離アップの真実
こんにちは、ぶっ飛び力学の山崎壱鉱(いっこう)です。
中上級者向けの飛距離アップ専門のコーチとして活動しています。
「飛距離は、もう年齢的にこれが限界でしょうか?」
レッスンをしていると、 本当に多くの方からこのご相談をいただきます。
「50歳を超えたら、飛距離は落ちる一方ですよね」 「若い頃のようには、もう飛ばせないですよね」 「体力も落ちてきたし、これ以上は難しいですよね」
そうおっしゃる方は少なくありません。
たしかに、年齢を重ねれば身体は変わります。
若い頃より疲れやすくなる。 筋力も落ちやすくなる。 柔軟性も少しずつ低下していく。
これは自然なことです。
しかし。
だからといって、「もう飛距離は伸びない」と決めつけるのは、 あまりにも早すぎます。
なぜなら、50歳を超えてから “ゴルフ人生最高の飛距離”を更新している選手はいますし、 私の生徒様の実例もあります。
例えば、パドレイグ・ハリントンという選手をご存知でしょうか。
2007年、2008年の全英オープンを制し、 2008年にはPGA選手権も勝利した、 3度のメジャーチャンピオンです。
ハリントンは、間違いなく世界トップレベルの選手です。
ただ、レギュラーツアー時代の彼は、 決して圧倒的な飛ばし屋ではありませんでした。
どちらかと言えば、ショートゲームやコースマネジメント、 勝負どころでの粘り強さで戦う技巧派の選手でした。
ところが、50歳を超えてから、彼の飛距離は大きく変わりました。
現在、PGAツアー・チャンピオンズでは、 平均飛距離309ヤードを記録。
キャリーで300ヤードを超え、ボールスピードは189mph、 日本の単位にすると約84m/sという驚異的な数値も出しています。
これは明らかに、20代、30代の頃を上回る飛距離です。
つまりハリントンは、50歳を超えてから、 キャリア最高レベルの飛距離を手に入れているのです。
では、なぜそんなことが可能なのか。
答えはとてもシンプルです。
彼は、正しい方法でスピードを鍛え続けているからです。
ハリントンが取り組んできた代表的なトレーニングの一つに、 「SuperSpeed Golf」というものがあります。
これは、いわゆるオーバースピードトレーニングです。
通常のクラブより軽いスティックを使い、 全力で速く振ることで、 身体と脳に“速く振る感覚”を覚えさせていきます。
ここで重要なのは、これは単なる筋トレではないということです。
もちろん、筋力も大切です。
しかし、飛距離アップにおいて本当に重要なのは、 持っている力をどれだけ速く、 どれだけ効率よく出力できるかです。
つまり、神経系のトレーニングです。
軽いクラブを高速で振ると、脳と身体は、 「このスピードでも振れる」という新しい基準を学習していきます。
今まで無意識にブレーキをかけていた速度域に、 少しずつ身体が慣れていく。
すると、通常のクラブを持った時にも、 今までより速く振れる可能性が高まります。
つまり、飛距離アップに必要なのは、 ただ筋肉を増やすことだけではありません。
脳と神経に、「もっと速く振れる身体の使い方」を覚えさせること。
ここが非常に重要なのです。
多くのゴルファーは、年齢とともに飛距離が落ちることを “仕方ないこと”として受け入れてしまいます。
でも実際には、飛ばなくなった原因が年齢そのものではなく、 トレーニング方法やスイング構造にあるケースも多いです。
たとえば、 ・身体の回転スピードを上げる練習をしていない。 ・地面反力を使えていない。 ・下半身からクラブへ力を伝える順番が崩れている。 ・手先で合わせるスイングになっている。 ・速く振ることに対して、無意識に怖さやブレーキがある。
こうした要素が重なると、 本来出せるはずのスピードが出なくなります。
そして本人は、「年齢のせいで飛ばなくなった」と 思い込んでしまうのです。
でも、実際には違うかもしれません。
年齢のせいではなく、 まだ引き出せていないスピードが眠っている可能性があります。
実際に、私のもとにも、 50代のお客様からこのようなご相談をよくいただきます。
「もう年齢的に限界でしょうか。飛距離を伸ばすのは、やっぱり無理ですよね」
その生徒様は、完全に諦めかけていました。
若い頃より飛ばなくなった。 周りの同年代も飛距離が落ちている。 だから自分も、もう伸びない。
そう思い込んでいたのです。
私はその方に、ハリントンの話をした上で、こうお伝えしました。
「年齢だけで飛距離が決まるわけではありません。大切なのは、 今の身体に合った方法で、正しくスピードを引き出すことです」
そこから、神経系にアプローチするトレーニングと、 スイング中のエネルギーロスを減らす改善を一緒に進めていきました。
闇雲に力いっぱい振るのではありません。
どこでブレーキがかかっているのか。 どこで地面からの力が逃げているのか。 どの順番で身体を使えば、クラブにスピードが伝わるのか。
それを一つずつ整理していきました。
そして3ヶ月後。
その方の数値は、大きく変わりました。
ヘッドスピードは、42m/sから45m/sへ。 キャリーは、220ヤードから240ヤードへ。
ヘッドスピードはプラス3m/s。 キャリーはプラス20ヤード。
ご本人も、とても驚かれていました。
「年齢を言い訳にしていました。でも、まだ伸ばせるんですね」
そう言ってくださった時の表情は、今でもよく覚えています。
私は、年齢を無視して無理をしましょうと言いたいわけではありません。
むしろ、その逆です。
年齢を重ねた方ほど、 根性や力任せで飛ばそうとしてはいけません。
体を痛めるような無理なスイングではなく、 今の身体に合った方法で、効率よくスピードを引き出す必要があります。
大切なのは、“若い頃と同じように振ること”ではありません。
今の身体で、どうすれば最も効率よく飛ばせるのか。 その答えを見つけることです。
そのためには、 感覚だけで練習するのではなく、 データを見ることが大切です。
ヘッドスピード。 ボールスピード。 打ち出し角。 スピン量。 クラブ軌道。 身体の回転。 地面への圧のかけ方。
これらを確認すると、 どこで飛距離をロスしているのかが見えてきます。
飛距離が落ちている原因は、筋力不足だけではありません。
スイングの順番が崩れているのかもしれない。 クラブに力が伝わる前に、身体が減速しているのかもしれない。 地面反力を使えていないのかもしれない。 スピン量が多すぎて、前に飛んでいないのかもしれない。
原因が分かれば、やるべきことは一気に明確になります。
ハリントンが証明しているのは、 「年齢を重ねても、飛距離は伸ばせる可能性がある」ということです。
もちろん、誰もがハリントンのように300ヤードを超える必要はありません。
でも、今より20ヤード。 今より30ヤード。 人によっては、50ヤード以上。
飛距離を伸ばせる可能性は、まだ十分に残っています。
「もう年齢的に限界だ」と決めつけてしまう前に、 まずは自分の本当の現在地を知ってください。
どこでエネルギーをロスしているのか。 どの動きがブレーキになっているのか。 どこを変えれば、ヘッドスピードが上がるのか。 どうすれば、今の身体で効率よく飛ばせるのか。
それが分かれば、 「歳だから飛ばない」という諦めは必要なくなります。
あなたの飛距離にはまだ飛び代があります。
正しい方法を知ることで、 これからもう一度、伸び始める可能性があります。
飛ばなくなったからゴルフをやめるという人は多いですが、 年齢を理由に、大好きなゴルフの可能性を閉じてしまうのは、 あまりにももったいないです。
飛距離が戻れば、セカンドショットで持つクラブが変わります。 パーオンの確率も変わります。 無理に長いクラブを握らなくてよくなり、 ゴルフそのものが楽になります。
そして何より、 ティーショットで思い切り振れる楽しさが戻ってきます。
P.S.
ハリントンのように、50歳を超えてから “ゴルフ人生最高の飛び”を目指すことは、 決して夢物語ではありません。
必要なのは、年齢に逆らって無理をすることではありません。
今の身体を正しく理解し、データと理論に基づいて、 眠っているスピードを引き出すことです。
年齢を理由に諦めるゴルフから、 自分の可能性をもう一度更新していくゴルフへ。
その一歩を、一緒に踏み出していきましょう。
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